英語の会話が続かない原因は、話題の少なさではありません。
反応する・聞き返す・質問を返すのどれが抜けているかで、止まり方が変わります。
相手が話し終える。
こちらは “Yes.” とうなずく。
そこで沈黙が来る。
相手が気を使って、次の質問をくれる。
その繰り返しでオンライン英会話の25分が終わる。
こんな時間を過ごしていませんか?
話題を用意しても、この形は変わりません。会話が止まるのは、話す材料ではなく、会話を動かす動作が抜けているからです。
ここでは、その動作を3つに分けます。
会話を動かす動作は3つある
やりとりが続いている場面では、こう動いています。
- 反応する|相手の発言を受け取ったことを、言葉で返す
- 聞き返す|分からなかった部分を、その場で確認する
- 質問を返す|受け取った内容から、次の問いを出す
日本語では自然にやっている動作です。英語だと、言葉を探すことに意識が向いて全部が抜けます。
3つのうち1つでも入れば、会話は続きます。
切り分けの方法|録音して、自分の発話だけ数える
オンライン英会話でも会議でも構いません。25分ほどのやりとりを録音して、自分の発話だけを数えます。
- 相づち以外の発話が、何回あったか
- そのうち、自分から始めた発話は何回か
- 聞き返した回数は何回か
結果はこう分かれます。
- 相づちばかりで発話が少ない → 反応の問題(パターン1)
- 分からないまま流している箇所がある → 聞き返しの問題(パターン2)
- 答えてはいるが、自分から始めた発話がゼロ → 質問の問題(パターン3)
数えると、印象ではなく事実で分かります。
一覧で示します。当てはまるものを1つ選んでください。
| パターン | こういう状態 | 最初にやること |
| 1|反応が「Yes」で終わる | うなずきと “Yes.” だけで、受け取ったかどうかが相手に伝わらない | 反応の言葉を3つだけ用意して、必ず使う |
| 2|分からないまま流している | 聞き取れなかったところを、笑ってやり過ごす | 聞き返しの言い方を、段階で持っておく |
| 3|質問を返していない | 答えてはいる。ただ、会話を進める仕事を全部相手に渡している | 答えたあとに、必ず1つ質問を足す |
パターン1|反応が「Yes」で終わる
うなずきと “Yes.” だけでは、相手には受け取ったかどうかが伝わりません。
日本語なら間や表情で伝わりますが、英語では言葉にしないと届きません。
最初にやること:反応の言葉を3つだけ用意して、必ず使う。
“That makes sense.” “I see what you mean.” “That’s a good point.”
最初は、この3つで足ります。
反応から議論に入っていく手順は英語会議で空気のようになってしまう。「聞き役」から「議論を回す人」に変わる4つの戦略にまとめてあります。
パターン2|分からないまま流している
聞き取れなかったところを、笑ってやり過ごす。これをやると、そのあとの話が全部ずれます。
ずれた状態では質問も反応もできないので、会話はそこで止まります。
最初にやること:聞き返しの言い方を、段階で持っておく。
全部聞き返すのか、一部だけなのかで言い方が変わります。同じ “Sorry?” を繰り返すと、相手も同じ速さで言い直すだけです。
3段階の使い分けは英語で聞き返す言い方|「すみません、もう一度お願いします」を繰り返さないための3段階にあります。
パターン3|質問を返していない
答えてはいる。ただ、会話を進める仕事を全部相手に渡しています。
英語のやりとりでは、受け取った内容から次の問いを出すのが普通の動作です。質問を返さないと、相手は「関心がない」と受け取ります。
最初にやること:答えたあとに、必ず1つ質問を足す。
“How about you?” でも構いません。慣れてきたら、相手の答えの中の語を拾って質問にします。
なぜ日本語の感覚のままだと質問が出ないのかは、日本語と英語の決定的な違い「ハイコンテクスト」vs「ローコンテクスト」で扱っています。察してもらう前提が通じないためです。
よくある質問
話題を増やせば会話は続きますか
続きません。話題があっても、反応と質問が無ければ一問一答で終わります。
用意するなら、話題より反応・聞き返し・質問の型を先にそろえましょう。
沈黙が怖くて焦ってしまいます
沈黙の多くは、考えている時間です。埋めようとして単語を並べると、かえって伝わりません。
“Let me think for a second.” と言えば、間を取っても不自然になりません。1つ持っておくと安心して黙れます。
オンライン英会話では続くのに、仕事だと止まります
講師は続けるのが仕事なので、相手が会話を動かしてくれています。実務では、その役を自分がやります。
判定は同じです。自分から始めた発話が何回あったかを数えてみましょう。
次にやること
次の1回を録音して、自分の発話を数えてください。相づち以外が何回あったかで、原因は決まります。
分かったら、そのパターンの「最初にやること」を1つだけ実行します。3つ同時に意識すると、どれも両立するのは難しいです。
練習の相手をどう確保するかは、ビジネス英語向けオンライン英会話の比較6社|「特化型」と「大手」の差は何なのかで目的別に整理しています。
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