言いたい単語が、どうしても出てこない。
会話の途中で、頭が真っ白になる。
黙り込むか、日本語を混ぜるかしか思いつかない。
そこで止まる必要はありません。知らない単語を、知っている単語で説明すればいいだけです。これはパラフレーズと呼ばれる、会話を止めないための技術です。
パラフレーズとは、別の言葉で説明すること
パラフレーズとは、ある単語や表現を、自分が知っている別の言葉に置き換えて伝える技術です。第二言語習得の研究では、コミュニケーション方略の1つとして位置づけられています。
正確な単語を思い出すことと、意味を伝えることは別の作業です。会話では、後者ができれば十分です。
やり方は単純|特徴を並べて説明する
知らない単語を、次のような要素に分解して説明します。
- 形や見た目:”It’s round and small.”(丸くて小さいもの)
- 用途や機能:”You use it to open bottles.”(瓶を開けるときに使うもの)
- 属する種類:”It’s a kind of fruit.”(果物の一種)
- 似ているもの:”It’s like a smaller version of a lemon.”(レモンを小さくしたようなもの)
「栓抜き(bottle opener)」が出てこなくても、”the thing you use to open bottles” と言えば伝わります。単語1つを探すより、説明を1文組み立てるほうが、実は早く済むことがあります。
会話の中で使える、つなぎの一言
説明に入る前に、次のような一言を挟むと自然です。
- “I don’t know the word, but it’s like ~”(単語が分からないんですが、〜みたいなものです)
- “How do you say ~ in English?”(〜って英語で何て言いますか)
- “It’s kind of like ~”(〜みたいな感じです)
黙り込むより、この一言をはさむほうが、会話は止まりません。相手も、探している単語を一緒に考えてくれることがあります。
パラフレーズは、逃げではなく技術
知らない単語を避けているように感じるかもしれませんが、パラフレーズは母語話者も日常的に使う方法です。度忘れした単語を、その場で説明しながら会話を続けるのは自然な行為です。
語彙を増やす努力と、いま知っている語彙で乗り切る技術は、両方あっていいものです。語彙が増えるまで話すのを控える必要はありません。
次にやること
今日やることは1つです。よく使うのに英語が思い出せない単語を1つ選び、それを説明する文を1つ作ってみてください。
単語そのものが出てこない原因を切り分けたい場合は、英語で単語が出てこない原因は3つ|語彙量の問題とは限らないで整理しています。
会話全体で言葉に詰まりやすい場合は、英語の瞬発力を高める方法|知っているのに口から出てこない人へもあわせて読んでください。

