初中級(A2)と中級(B1)の違い|会話が続かないときの練習

英語学習ロードマップ

仕事について英語で聞かれ、短く答えることはできます。でも、次に何を話せばよいか分からず、相手からの質問を待ってしまうことがあります。初中級(A2)から中級(B1)へ進みたいとき、ここをどう練習すればよいのでしょうか。

目標は、発話を機械的に3文へ増やすことではありません。身近な話題について、相手の質問に答えるだけでなく、自分の経験や考えをつなげ、相手の言葉も受けながらやりとりすることです。

初中級(A2)と中級(B1)の違い

CEFRは、言語で「何ができるか」を記述する共通枠組みです。欧州評議会の記述では、初中級(A2)は身近で日常的な用件について、簡単で直接的な情報のやりとりができます。短い言葉で自分の背景を説明したり、「こちらが好きです。近いからです」のように好みの理由を簡単に述べたりすることもあります。

中級(B1)では、仕事や余暇など身近な話題の要点を理解し、準備していない会話にも入れます。自分の経験や予定について、いくつかの内容をつなげて説明し、意見に短い理由を添えられます。ただし、言葉を探すために間が空くことはあります。

違いは「理由を言えるか」「何文話せるか」の二択ではありません。話題の幅、準備なしでの対応、説明のつながり、相手とのやりとりを合わせて見ます。欧州評議会のCEFR Companion volumeでも、聞く・話す・やりとりする力は分けて記述されています。

会話が一問一答で止まるとき、何を見る?

「What do you do?」に「I work for a trading company.」と答えて会話が止まったとしても、それだけで初中級(A2)と決まるわけではありません。相手の返事が聞き取れなかったのか、続けて話す内容が浮かばなかったのか、言いたい内容はあるのに英語にできなかったのかで、練習は変わります。

まず、よく話す身近な話題を一つ選び、短いやりとりを録音してみてください。止まった箇所を聞き返し、「内容」「英語の形」「相手の返答」のどこで困ったかを確かめます。聞き取れなかったのであれば、文を長くする練習だけでは、その困りごとには答えられません。

続けたい内容はあるのに止まる場合の練習

答えに、関係する情報を一つ添える

仕事を聞かれたら、会社名や職種だけで終えず、最近担当したことや、その仕事をどう感じたかを一つ添えてみます。たとえば「I work for a trading company. Last month, I helped with a new project. I enjoyed working with another team.」という具合です。大切なのは文数をそろえることではなく、聞き手が話のつながりを追えることです。

理由を添える練習もできます。初中級(A2)でも簡単な理由は言えるので、中級(B1)を目指すためだけの特別な表現ではありません。自分の考えをもう少し具体的に伝えたい場面で使います。表現の選び方に迷うなら、英語のつなぎ言葉と例文を参照できます。

言い方で止まるなら、使う形を準備する

話す内容はあるのに英語の組み立てで止まるなら、次に使う場面の表現を短い単位で準備します。「I’m working on…」「The difficult part was…」のように、後ろを自分の内容に入れ替えて話してみましょう。短い意味のかたまりを語順ごと扱う方法は、英語をかたまりで捉える練習で確認できます。

準備した文が会話で出てこないなら、日本語の短い内容から英語にする練習も選択肢です。瞬間英作文の練習方法を参考に、自分が実際に話す内容へ置き換えてください。

相手の言葉を受けて、話を返す

自分の話を続けるだけが会話ではありません。相手が「What was difficult?」と聞いたら、その質問に答える。相手が話したことを確かめたければ「Do you mean… ?」と聞く。話を広げたければ「How about you?」と返す。身近な話題でこうした往復も試してみてください。

言いたい単語が見つからないときは、別の簡単な言葉で説明してみます。止まったところを録音で確かめ、次に同じ話題を扱うときの言い方を一つ用意しておくと、練習する内容がはっきりします。

時間とスコアをどう扱う?

初中級(A2)から中級(B1)へ進む追加の学習時間は、Pearsonの推計では約200〜600時間と幅があります。授業や演習に取り組む時間を数えた目安で、日本語話者が独学で必ず到達する時間ではありません。ほかのレベルを含む時間の見方は、英語習得に必要な時間の目安にまとめています。

また、TOEIC Listening & Readingのスコアは、聞く力と読む力を測るものです。会話が一問一答で止まるか、身近な話題を自分の言葉で続けられるかは、その合計点だけでは分かりません。話す力を見直すなら、実際のやりとりも材料にしてください。

まとめ|文数より、話とやりとりのつながりを見る

一問一答で止まる場面があっても、その一回でレベルは決まりません。まず、内容が浮かばないのか、英語の形にできないのか、相手の返答を受け取れないのかを分けてみてください。続けたい内容があるなら、身近な話題で説明をつなぎ、相手との往復へ広げていけます。

学習全体の順番を見直したいときは、英語学習ロードマップへ。独学で進めるか迷っている場合は、英語の独学を続けるか判断する視点も参考にしてください。

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