英語で長く話すとまとまらない|要点・並べ方・接続のどこで崩れるか

構成力

英語で長く話すとまとまらないのは、語彙や文法の問題ではありません。
要点・並べ方・接続の、どれが抜けているかで崩れ方が変わります。

できるだけ長く話す練習をする。
気づくと、自分でも何の話をしているか分からなくなる。
相手の表情が「で、結論は?」に変わる。

1文ずつは正しく言えているはずです。足りないのは英語力ではなく、情報を組み立てる設計です。

ここでは、崩れる場所を3つに分けます。

まとまった話は3つの工程でできている

話が伝わるまでに、こう動いています。

  1. 要点を決める|何を言い切るのかを1文にする
  2. 並べる|理由と具体例を、どの順で出すか決める
  3. 接続する|文と文の関係を、言葉で示す

日本語で話すときは、この3つを無意識にやっています。英語では意識が語彙と文法に取られるので、設計が抜けます。

長く話す練習をする前に、どこが抜けているかを切り分けてみましょう。

切り分けの方法|1分話して書き起こす

判定は録音でできます。

  • 仕事の話題を1つ選び、1分間話して録音する
  • 自分の発話を、そのまま文字にする
  • 書き起こしを読み返して、下の3つに分類する

分類の基準はこうなります。

  • 結論にあたる1文が見つからない → 要点の問題(パターン1)
  • 結論はあるが、後半に埋もれている → 並べ方の問題(パターン2)
  • 順番は悪くないのに、文が飛び飛びに見える → 接続の問題(パターン3)

書き起こすと、話しているときには気づけない崩れが見えます。
先に一覧で示します。当てはまるものを1つ選んでください。

パターン こういう状態 最初にやること
1|要点が決まっていない 話しながら考えていて、結論が最後まで固まらない 話し始める前に、結論を1文だけ決める
2|並べ方がない 結論はある。ただ、経緯から話し始めるので聞き手が待たされる 結論のあとに「理由はいくつあるか」を宣言する
3|接続がない 順番は悪くないのに、文が並んでいるだけに聞こえる 因果・対比・追加の3種類だけ、つなぎ言葉を用意する

パターン1|要点が決まっていない

話しながら考えている状態です。結論が最後まで固まらないので、聞き手も待たされます。

最初にやること:話し始める前に、結論を1文だけ決める。

“We should postpone the launch.” のように、主語と動詞だけの短い文で構いません。ここが決まっていれば、途中で迷っても戻る場所があります。

日本語の順番のまま英語にすると、結論は自然に最後へ行きます。
ですが、英語の基本的な順番は結論ファーストです。
その仕組みは英語的思考での話し方とは|結論を先に、理由はあとで決めるで扱っています。

パターン2|並べ方がない

結論はある。ただ、経緯から話し始めるので、聞き手は最後まで待つことになります。

最初にやること:結論のあとに「理由はいくつあるか」を宣言する。

“There are two reasons.” と言ってしまうと、自分の話す範囲がその場で決まります。聞き手も身構えずに聞けます。

宣言した数は守ってください。3つと言って2つしか出ないと、その場で詰まります。

1分でまとめる練習は【独学英会話勉強法】1分間スピーチトレーニングにあります。時間の制約があると、要点と並べ方は自然に鍛えられます。

お題はGEAR ENGLISH の Instagramで紹介しています。題を外から出してもらうと、話しやすい話題に寄らずに練習できます。

パターン3|接続がない

順番は悪くないのに、文が並んでいるだけに聞こえる。これは関係を示す言葉が足りていない状態です。

“We had a problem. We fixed it. The client was happy.” では、因果も対比も見えません。

最初にやること:因果・対比・追加の3種類だけ、つなぎ言葉を用意する。

therefore、however、in addition。まず3つで足ります。多く覚えるより、使う回数を増やすほうが効きます。

一覧と使い分けはつなぎ言葉を使うだけで英語が伝わりやすくなる【Connectors一覧と例文】にまとめてあります。

よくある質問

日本語では話がまとまるのに、英語だと崩れるのはなぜですか

英語では、語彙と文法の処理に意識を使うためです。設計に回す余裕が残りません。

だから設計の部分だけを、話す前に済ませておきます。結論と理由の数を決めておけば、話している間は言葉づくりに集中できるようになります。

原稿を用意するのは練習になりますか

なります。ただし読み上げでは終わらせないでください。

原稿を書く → 見ずに話す → 録音を書き起こす。この順で回すと、設計と発話の両方が鍛えられます。

どのくらいで変わりますか

結論を先に置く癖は、数週間で身につきます。接続は使った回数に比例します。

並べ方が安定するのは1〜2か月です。1分間の録音を週2回続けると、変化が自分で確認できます。

次にやること

まず1分話して、書き起こしてください。結論の1文がどこにあるかを探すだけで、原因が分かります。

分かったら、そのパターンの「最初にやること」を1つだけ実行します。

話す場そのものを増やしたい場合は、ビジネス英語向けオンライン英会話の比較6社|「特化型」と「大手」の差は何なのかで目的別の選び方を整理しています。

タイトルとURLをコピーしました