会議で発言しようとして、言葉が止まる。
言いたいことは頭にある。
なのに英語にした途端、途中で失速する。
伝わったのかどうかも分からないまま、話題が次へ進んでいく。
足りないのは、話した量ではありません。話すときの「順番」です。
オンライン英会話で場数を踏めば、慣れは進みます。ただ、慣れただけでは「うまく言えない」から抜け出せません。英語には英語の組み立て方があり、そこを外したまま量をこなしても、同じ場所で止まり続けます。
この記事では、日本語的思考と英語的思考の違いを示したうえで、話すときに何を先に決めるべきかを解説します。
日本語の順番と、英語の順番はどこが違うのか
話す順番の違いが、日本語的思考と英語的思考の差の正体です。
日本語は、背景から入って結論が最後に来ます。英語は、結論が先で理由が後です。
たとえば、納期が間に合わないことを伝える場面を考えます。
日本語の順番のまま英語にすると、こうなります。
“Last week we had a meeting, and then I checked with the team, and there were some issues, so… maybe the deadline is difficult.”
英語の順番なら、こうです。
“We can’t meet the deadline. There are two reasons.”
聞き手は、最初の1文で「何の話か」を決めます。結論が最後に来ると、それまでの説明を仮置きしたまま聞くことになります。日本語なら成立しますが、英語では負担が大きくなります。
同じ内容でも、置く順番で伝わり方が変わります。この違いの背景は日本語と英語の決定的な違い「ハイコンテクスト」vs「ローコンテクスト」で扱っています。
話す前に決める3つ
途中で失速するのは、話しながら順番を考えているからです。先に決めてから口を開くと、止まりにくくなります。
決めるのは3つだけです。
1|結論を1文にする
言いたいことを、1文にします。長くしません。
“We should postpone the launch.” のように、主語と動詞だけの形で構いません。ここが決まっていないと、話し始めてから探すことになります。
2|理由をいくつ言うか決める
理由の数を先に決めて、口に出します。”There are two reasons.” と言ってしまうことです。
数を宣言すると、自分の話す範囲が決まります。聞き手も身構えずに聞けます。宣言した数は守ります。3つ言うと決めて2つしか出てこないと、その場で詰まります。
3|具体例を1つだけ用意する
例は1つで足ります。複数用意すると、選ぶ時間が発生します。
“For example, last month we had the same issue.” のように、実際にあったことを1つ添えます。抽象的な説明より、聞き手が状況を想像できます。
途中で詰まったときの立て直し方
準備しても、詰まる場面は残ります。そのときの手は3つです。
- 文を短く切る|and でつながず、ピリオドで止めます。1文が長くなるほど、文法の崩れは増えます。
- 動詞を先に決める|日本語は動詞が最後に来るため、動詞を決めずに話し始めがちです。英語は主語の直後に動詞が要ります。
- 言い直しの一言を持っておく|”Let me rephrase that.” と言えば、最初から組み立て直せます。黙って止まるより短く済みます。
詰まること自体は問題ではありません。止まったまま何も言えない時間が、伝わらなさを作ります。
まとめ|順番を変えるだけで、詰まる回数が減る
日本語的思考と英語的思考の差は、性格でも慣れでもなく、話す順番の違いです。結論を先に、理由をあとに置くだけで、聞き手の負担は大きく減ります。
話す前に「結論を1文」「理由の数」「具体例を1つ」の3つを決めておけば、話しながら順番を考える必要がなくなります。詰まったときは、文を短く切る・動詞を先に決める・言い直しの一言を使うの3つで立て直せます。
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