英語のメールや資料を、もう何年も書いている。
なのに、使う表現はいつも同じ数種類のまま。
文章そのものは相手に伝わっている。ただ、上達している手応えがない。
書く量を増やしても、この状態からは抜け出せません。ライティング力は、書いた量ではなく、自分の文章をより良い形と比べて直した回数で伸びます。
書くだけでは、同じ表現しか強化されない
毎日メールを書いていても、使う型は無意識に固定されていきます。慣れた表現で書くほうが速いからです。
しかし、これは「書けている」であって「上達している」ではありません。同じ型を繰り返すだけでは、新しい表現が増える機会がありません。量をこなす前に、比べる作業を挟む必要があります。
自分の文章を、より良い形と比べる
やり方は単純です。まず自分の力で英文を書きます。そのあと、生成AIや例文集を使って「同じ内容を、より的確に伝える書き方」を1つ作ります。
- “We did many things to fix the problem.”
- “We implemented a series of corrective measures to address the issue.”
この2つを並べて初めて、自分の文章のどこが幼く見えるかが分かります。書いているだけでは、この差に気づけません。
差を、言葉にして残す
比べて終わりにせず、何がどう違ったのかを書き出してください。
- 動詞が具体的でなかった(did ではなく implemented)
- 主張の根拠が弱かった(理由を示す接続語が抜けていた)
- 結論が最後に来ていた(先に結論を置くべきだった)
言葉にした差は、次に書くときの点検項目になります。感覚で「なんとなく違う」のまま終わらせないことが、次の文章を変えます。
直した表現は、型として持ち出す
一度直した表現は、次に似た場面が来たときにそのまま使えます。ビジネス文書は、報告・依頼・詫び状・確認といった決まった目的の繰り返しです。
型を溜めていくと、毎回ゼロから文章を組み立てる負担が減っていきます。メールの書き出しと締めのように、すでに型が決まっている部分は英語メールの書き出しと締め|そのまま使える型と、日本語から訳すと失敗する場所から取ってください。
語彙と文法は、比べたあとに埋める
比べて出てきた差の多くは、語彙か文法のどちらかに原因があります。動詞の選び方に差が出るなら語彙、接続の仕方に差が出るなら文法です。
原因ごとに、英語の語彙を「使える語」に変える|文法・発音・場面とつなげる学び方と英語文法は「使うため」に学び直す|語彙を並べ、構成力とスピーキングを支える土台で補ってください。
次にやること
今日やることは1つです。直近で書いたメールか資料を1つ選び、より的確な言い方を1つだけ作って比べてみてください。
出てきた差を1行でメモしておくと、次に書くときの点検項目になります。

