昇進して、海外メンバーを持つチームを任された。
自分の意見を言うだけなら、なんとかなっていた。
でも、部下に指示を出す、フィードバックを伝える、進捗を管理するとなると、勝手が違う。
「今までの英語のままで、管理職は務まるんだろうか」
不安になるのは英語力が足りないからではありません。担当者としての英語と、管理職としての英語は、求められる役割が違うだけです。
担当者の英語と、管理職の英語は別物
担当者のときは、自分の意見や進捗を伝えられれば十分でした。管理職になると、自分の考えを、相手に行動として実行してもらう英語が必要になります。
指示・委任・評価・フィードバック。どれも、意見を言う英語とは別の型があります。単語や文法の量ではなく、この型を知らないことが、管理職になってからの詰まりの正体です。
指示は、結論と期限を先に置く
部下への指示は、背景から入ると要点が埋もれます。まず何をいつまでにやってほしいかを先に言い、そのあとで理由を添えてみましょう。
- “I’d like you to finish this by Friday.”(金曜までにこれを終えてほしいです)
- “The reason is ~”(理由は〜です)
日本語の「察してもらう」前提は、英語の指示では機能しません。言わなかったことは、伝わっていないことと同じ扱いになります。この違いの背景は日本語と英語の決定的な違い「ハイコンテクスト」vs「ローコンテクスト」で扱っています。
フィードバックは、事実と評価を分けて言う
改善点を伝えるとき、遠回しに言おうとすると、部下に伝わらないか、逆に強すぎる印象になります。
- “I noticed that ~”(〜という点に気づきました)→ 事実
- “I think it would help if ~”(〜すると良くなると思います)→ 提案
事実と提案を分けて話すと、批判ではなく改善の話として受け取られやすくなります。曖昧にぼかすことは、優しさではなく伝達漏れです。
1on1では、質問で相手に話させる
管理職の会話は、自分が話す量より、相手にどれだけ話させたかで質が決まります。
- “What’s been challenging for you?”(大変だったことは何ですか)
- “What do you need from me?”(私に何をしてほしいですか)
相槌だけで終わらせず、質問で会話を前に進める意識が要ります。会議で発言を引き出す型は英語会議で相槌ばかりになってしまう人のための4つの戦略と共通しています。
次にやること
今日やることは1つです。次に部下へ出す指示を1つ選び、結論から先に言う形で英語にしてみてください。
役割の重さに応じて、まずどこから積むべきかを整理したい場合は、ビジネス英語とは何か|仕事で英語が必要になった人が、何から積むかを確認してください。

