ビジネス英語とは何か|仕事で英語が必要になった人が、何から積むか

ビジネス英語

ビジネス英語は、英語ができるようになってから始める応用科目ではありません。
仕事で使う場面から逆算して、必要なところだけを先に積むやり方です。

海外拠点との定例に、来月から出ることになった。
英語ができる同僚は、海外案件をどんどん任されている。
自分に回ってくるのは、英語の要らない仕事だけ。

「このままだと、仕事の幅が狭まってしまう」
そう感じたことはありませんか?

仕事のために、英語の勉強を始めるのは今からでもまったく遅くありません。
仕事で使う英語には決まった場面があり、その場面から順に積めば間に合います。

ビジネス英語とは何か

ビジネス英語とは、難しい単語のことではありません。
限られた時間で、意図どおりに受け取られる英語です。

だから評価される軸が日常会話と違います。速さ、明確さ、そして立場の示し方の3つです。

同じ内容でも、相手が上司か取引先かで言い方を変える。この調整が、実務でいちばん必要です。

土台からやるのか、場面から入るのか

仕事で英語が必要になった人が、最初に迷うのがここです。

結論から書くと、両方を同時に走らせます。どちらかが終わるのを待つ形にすると、期限のほうが先に来ます。

土台は、文の骨組みと、音を拾う力のことです。ここが無いまま型だけ覚えても、場面では出てきません。どこまでやれば終わりなのかは社会人の英語「基礎固め」は何をどこまでやるのか|終わりが決まる3つの範囲で3つの範囲に分けています。

場面は、来月の会議や、返信が止まっているメールのことです。場面は土台が終わるのを待ってくれません。必要な場面から、型を用意します。

どちらに重心を置くかは、いまの段階で決まります。判定は英語レベルの簡易診断|テストを受けずに、いまの段階を決めるで5分ほどです。まずここから始めてみましょう。

ビジネス英語は3つの方向とつながる

一覧で示します。

つながる先 どうつながるか 切れているときのサイン
語彙 場面から選ぶ。使う場所から選べば、その週に1回は使える 一般的な頻出語を覚えても、会議で出てこない
会話 反応と聞き返しがあるだけで、参加している状態になる 黙っていて、発言していないのと同じ扱いになる
構成力 結論を先に置いて、理由を並べる 経緯から話して、聞き手が最後まで待つ

① 語彙とつながる|場面から選ぶ

一般的な頻出語より、自分の会議で出てくる語のほうが優先度は高くなります。使う場所から選ぶと、覚えた語がその週のうちに1回は使えます。

分野の語だけでなく、和製英語に注意が要る場面もあります。例は「フリーアドレス」は英語で何と言う?|hot desking と、通じないオフィス用語にまとめました。

② 会話とつながる|会議で発言を残す

黙っていると、発言していないのと同じ扱いになってしまいます。逆に、反応と聞き返しがあるだけで、参加している状態にすることができます。

型は英語会議で空気のようになってしまう。「聞き役」から「議論を回す人」に変わる4つの戦略と英語で聞き返す言い方|「すみません、もう一度お願いします」を繰り返さないための3段階にあります。会議の前に、どちらかを1つ確認してみてください。

③ 構成力とつながる|結論から並べる

報告も提案も、結論を先に置いて理由を並べる形になります。経緯から話すと、聞き手は最後まで待つことになります。

並べ方は英語的思考での話し方とは|結論を先に、理由はあとで決めるで扱っています。

読む順番

実務で出てくる頻度が高い順に並べました。いま出る場面が決まっているなら、そこへ飛んで構いません。

  1. 英語の自己紹介をビジネスの武器にする。社会人のための完全フォーマット5選|最初に必ず来る場面。型を1つ持てば毎回使える。
  2. 英語会議で空気のようになってしまう。4つの戦略|会議で存在感を残す。
  3. 英語メールの書き出しと締め|そのまま使える型と、日本語から訳すと失敗する場所|書く場面の型。会議のあとに必ず発生する。
  4. 英語会議の進行フレーズ|司会が回ってきた人のための、始め方から締め方まで|回す側になったとき。
  5. 法助動詞(Modal Verb)の種類と使い方、ニュアンスの違い|言い方の強さを調整する。実務で最も差が出る文法項目。

5は文法の記事ですが、依頼と催促の角が取れるので、早い段階で読んでおくと効きます。

よくある質問

日常英会話とビジネス英語、どちらを先にやりますか

仕事の期限が決まっているなら、ビジネス英語の場面が先で構いません。使う場面が具体的なぶん、覚えたものが残りやすくなります。

ただし土台は並行して進めてください。文が組み立てられない状態では、型を覚えても場面で出てきません。

どのくらいのレベルが必要ですか

場面によって変わります。定型のメールや短い報告なら、手前の段階でも回せます。

会議で議論に参加する水準は、CEFRの中上級(B2)が目安です。スコアとの対応はCEFR・TOEIC・英検の換算表|同じ「B2」でも中身が違う理由にまとめました。そこまでにかかる時間の見積もりは英語を習得するのに必要な時間は?目指すレベル別に学習時間と学習方法を解説で確認できます。

ビジネス英語の教材を買えば足りますか

足りないかもしれません。市販のビジネス英語教材は場面の型を集めたものなので、土台の代わりにはならないためです。

型は場面が決まってから選ぶほうが早く使えます。先に教材を選ぶのではなく、先に場面を1つ決めてください。

次にやること

今日やることは1つです。いま自分に回ってきている英語の場面を、1つだけ書き出してみてください。

来月の定例でも、返信が止まっているメールでも構いません。場面が1つ決まれば、用意する型は5つに絞れます。

依頼、確認、提案、断り、締め。この5つがあれば、その場面は最後まで運べます。

話す量そのものを増やす手段はビジネス英語向けオンライン英会話の比較6社|「特化型」と「大手」の差は何なのかで目的別に整理しました。

タイトルとURLをコピーしました