英語を勉強し続けているのに、会話になると前と同じところで詰まる。「このまま続けていいのかな」と迷いますよね。
そんなときに、努力が足りないと決める必要はありません。ただ、「自分では気づかないだけで伸びているはず」と言い聞かせて、同じ練習を続けるのも不安が残ります。まずは、目標に近い小さな課題を一つ決めて、以前と今を比べてみてください。変化があるのか、どこで止まっているのかが分かれば、次にやることを選びやすくなります。
「伸びない」を、比べられる課題に置き換える
「英語力が上がったか」だけでは、判断する範囲が広すぎます。英語で仕事の説明をしたいなら、たとえば「最近の仕事について、準備なしで1分間話す」という課題にします。スマートフォンで録音し、言いたいことが相手に伝わるか、どこで止まるか、必要な単語が出てくるかを聞き返します。
以前の録音があれば、同じ形式・同じ制限時間のものと比べます。話題まで同じにすると内容を覚えた効果が混ざるので、似た難しさの別の話題がよいでしょう。前回は途中で止まった説明が最後までできたのか。止まる場所は変わったのか。単に話した語数だけではなく、伝えたい内容で比べます。
過去の記録がなければ、今日の録音を最初の記録にしてください。記憶の中の「前よりできない気がする」と比べても、伸びたかどうかは決められません。次に練習を見直すとき、今日の録音が比較の基準になります。
目標がリスニングなら、同じくらいの長さと難しさの初見の音声で、聞いた内容をどこまで説明できるかを残す方法もあります。大切なのは、目標に関係する課題を選び、比べる条件をなるべくそろえることです。
変化があっても、目標の場面で詰まるなら
録音を聞いて「前より説明はできる。でも、相手から質問されると答えられない」と分かることがあります。この場合、「英語が全然伸びていない」と一括りにするより、説明する力と、質問を聞いて返す力を分けて考えたほうが、練習を選べます。
まずは、詰まった場面を一つ書き出します。質問の意味が取れなかったなら、短い質問を聞いて内容を確認する練習が必要かもしれません。意味は分かったのに返す文が出なかったなら、よく聞かれる質問に自分の言葉で答えてみます。録音で見つけた変化はそのまま認めつつ、目標との距離は別に見ます。
自分の現在地そのものが曖昧なら、英語レベルの簡易診断|テストを受けずに、いまの段階を決めるも判断の補助になります。ここで扱っているのは、現在地を知ったあとに「続ける練習と変える練習」を決めるための比べ方です。
変化が見えなければ、学習時間より練習の中身を見直す
同じ種類の課題で比べても変化が見えないなら、「そのうち伸びる」と待つだけにはしません。今の練習で、目標の場面に必要な動作をしているかを確認します。
たとえば、会議で自分の意見を言いたいのに、勉強の大半が英文を読む時間になっているなら、読む練習を全部やめる必要はありません。ただ、短くても自分の意見を英語にする機会を加え、その録音を聞き返すほうが、目標に対して何が難しいかを確かめられます。逆に、話そうとしても相手の質問が聞き取れないなら、話す回数だけを増やしても、詰まる場所は残ります。
練習を変えるときは、一度に全部を入れ替えないほうが、何が役立ったのかを振り返れます。次の比較までに変えることを一つ決め、同じ形式の課題をもう一度試します。難しすぎて毎回ほとんど取り組めない課題なら、まずは短く、扱える範囲に切り分けてください。学習全体の順番から迷っている場合は、英語学習ロードマップ|いま自分がどの段階にいるかを先に決めるで、優先する段階を確認できます。
今日、最初の記録を一つ残す
停滞期を抜け出す最初の一歩は、気合いを入れ直すことではなく、「何が変わったら前に進んだと言えるか」を決めることです。仕事の説明を1分間録音する、初見の短い音声を聞いて内容を説明するなど、目標に近い課題を一つ選んで記録を残してください。
比べた結果、変化があれば、できるようになったことと、まだ詰まることを分けます。変化が見えなければ、目標と練習のずれを一つ見直します。どちらの結果でも、次の練習を「なんとなく続ける」以外の理由で選べるようになります。
