海外駐在なのに英語が伸びない理由|環境が変えてくれるのは、最初の半年だけ

英語学習ロードマップ

赴任して2年が過ぎた。毎日、英語で仕事をしている。

なのに、話す内容は赴任1年目とほとんど変わっていない。
同僚は今も、簡単な単語を選んで話しかけてくる。

「毎日英語を使っているのに、なぜ伸びないんだろう」

環境のせいではありません。「使えている英語」だけを繰り返す状態に入っているからです。

環境が効くのは、最初の半年だけ

海外に出た直後は、聞き取れない・言えないという状況に毎日ぶつかります。この「できない」という気づきそのものが、脳に強い学習のシグナルを送ります。

ところが、生活と仕事が回るようになると、この気づきが減っていきます。同じ単語・同じ言い回しで、日常も仕事も一通り成立してしまうからです。環境はここで、伸びを止める側に回ります。

「使えている」が、いちばんの落とし穴

駐在生活の多くの場面は、実は同じやりとりの繰り返しです。

朝の挨拶、業務連絡、決まった相手との打ち合わせ。相手もこちらの英語力を把握しているので、伝わる範囲の言葉を選んで話してくれます。これは親切であると同時に、新しい負荷がかからない状態でもあります。

負荷のない環境に、成長のきっかけはありません。何年住んでも、この構造が変わらなければ英語は同じ場所で止まります。

止まっている場所を見つける

漠然と「伸びていない」で終わらせず、どこで止まっているかを具体的に見てください。

同じ表現ばかり使っていないか

1週間、自分が話した英文を思い出してみてください。使っている文の型が10種類を超えないなら、そこが天井です。新しい型を意図して増やさない限り、同じ型を磨き続けることになります。

聞き返されて終わっていないか

言い直しを求められたとき、簡単な言葉に置き換えて済ませていないか確認してください。置き換えた瞬間は楽になりますが、難しい表現を使う機会そのものを自分で減らしていることになります。

同じ相手とばかり話していないか

気心の知れた相手との会話は、お互いの癖を読み合って成立します。新しい相手、初対面の相手と話す回数が減っているなら、負荷がかかる場面自体が減っています。

止まったところから抜けるには、気づきを自分で作る

環境が気づきをくれなくなったら、次は自分で気づきを作る番です。自分の発話と、より良い表現との差に気づくことが、成長を再び動かすきっかけになります。

自分の発話を録音して書き起こす、専門的な言い回しを意識的に調べて使ってみる、初対面の相手と話す機会を意図的に増やす。どれも、環境ではなく自分で負荷を作る行為です。

このずれに気づく具体的な方法は、英語スピーキングが上達しない本当の原因。「Noticing Gap」で知性を英語に変える3ステップにまとめました。

次にやること

今日やることは1つです。今週使った英語の中で、同じ言い回しを繰り返した場面を1つ思い出してください。

そこにどんな言い方があり得たかを調べ、次に同じ場面が来たら使ってみてください。1つ変えるだけで、止まっていた場所が動き始めます。

一人で抜け出すのが難しいと感じる場合は、英語の独学はどこで限界が来るのか|コーチングを使うべき人・使わなくていい人で、どこまで自力で対応できるかを整理しています。

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