英語の発音は「聞く力」と表裏一体|リスニングとスピーキングへつながる学び方

発音

発音は、口だけの問題ではありません。耳の力も大事です。
音を作る力と聞き分ける力は同じ土台の上にあり、片方を直すともう片方も動きます。

発音アプリを入れる。
判定は “Try again.”
何が違うのか分からないまま、そのうち開かなくなる。

「自分は発音が苦手だから」と、そこで止まっていませんか?

苦手なのではありません。自分の耳が区別できていない音は、直しようがないだけです。

発音とは何か

発音とは、正しい音を出す技術ではありません。相手が意図どおりに受け取れる音を出すことです。

だから目標は、母語話者と同じ音になることではなく、聞き返されない状態になることです。

そして、その判定には耳が要ります。区別して聞けない音は、出しても合っているか確かめられません。ここが発音とリスニングが表裏一体だという意味です。

発音は3つの方向とつながる

一覧で示します。

つながる先 どうつながるか 切れているときのサイン
リスニング 自分で再現できる音は、聞いたときに認識しやすくなる 知っている語なのに、音になると分からない
スピーキング 一度聞き返されると、次の発言が減る 聞き返されるのが気になって、発言の回数が落ちている
語彙 覚えるときに音を入れると、聞く側と話す側が同時に片づく 文字では分かる語が、耳からも口からも出てこない

① リスニングとつながる|出せる音は聞こえる

自分で再現できる音は、聞いたときに認識しやすくなります。逆に、口が知らない音は聞き流されます。

だから発音練習は、リスニングの練習でもあります。仕組みは「読めばわかるのに聞き取れない」大人のためのリスニング「音声知覚」3ステップにあります。

語と語がつながって別の音に聞こえる現象は、【決定版】英語の音声変化ルール全まとめ|リスニングの壁を「ロジック」で破壊する全22法則にルールとしてまとまっています。

② スピーキングとつながる|通じないと発言が減る

一度聞き返されると、次に発言したくなくなってきますよね。内容ではなく、音が理由で会話量が落ちてしまいます。

発音を直す価値は、音そのものより、発言をやめなくなることにあります。

どこまでの精度が要るかは場面で変わります。英語の発音は重要なのか?ケース別に解説し、発音向上の方法も紹介!でケース別に整理しています。

③ 語彙とつながる|音とセットで覚える

文字で覚えた語は、聞いても分からず、口からも出ません。

覚えるときに音を一緒に入れておくと、この2つが同時に片づきます。発音は、語彙の入り口でもあります。

読む順番

次の順で進めると、遠回りを避けられます。

  1. 大人がフォニックスをやり直す理由。子ども向けとは「目的」が根本的に違う|まず音の設計図を持つ。子ども向けの方法が効かない理由から。
  2. 英語の発音練習のやり方|自分の音を判定できない人のための4段階|聞き分け → 口の形 → 強弱 → 録音照合。先に直す音は5つに絞ってある。
  3. 【決定版】英語の音声変化ルール全まとめ|単語単位が直ったら、つながりの部分へ。
  4. 英語のオーバーラッピングは何に効くのか|効果が出るまでの期間と、やめる合図|手本と自分のずれを、口で照合する。

2を飛ばして4から始めると、ずれに気づけないまま回数だけ増えます。

よくある質問

発音とアクセントは違いますか

違います。発音は個々の音、アクセントは語の強勢と地域的な話し方の癖です。

直す価値が高いのは発音のほうです。アクセントは残っていても、区別すべき音が区別できていれば通じます。

発音記号は覚えるべきですか

全部は要りません。日本語話者が取り違えやすいものを中心に押さえれば、通じなさの多くは減ります。

どれを先に直すかは、上の2番目の記事に並べてあります。

アプリの判定は信用できますか

合否の判定には使えます。ただし、どこをどう直すかまでは教えてくれないことが多いです。

無料でどこまで使えるかは英語の発音練習アプリ8選|本当に無料で使えるのはどれか【比較表つき】で比較しました。

次にやること

今日やることは1つです。短い英文を1つ選び、手本と自分の声を続けて聞いてください。

違いが聞こえたなら、その音から直します。違いが分からなければ、聞き分けの練習から始めます。そこが分岐点です。

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